観光写真: November 26, 2020
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CONTEXT:
祝日・紅葉・GoToトラベルキャンペーンの三拍子が揃った京都には大勢の人がいて、皆がみなカメラを首から下げていた。これほど多くの人々がカメラを持っている(スマートフォンよりは良い写真を残したいと思っている)ことに驚く。人の波に押し流されながら、特定の撮影スポットでシャッターを切る様子は、『ポケモンスナップ(任天堂64)』を想起させた。
「そのカメラ、〇〇ですね!私も☓☓のレンズで京都を撮りたいと思っているんですよ。」
知らない人から声をかけられた。大仰な望遠レンズを紅葉に向ける人、着物でポートレートを撮る人、結婚式の撮影隊、修学旅行生、そして私を含め、それぞれが京都のポテンシャルに期待している。
ところがいざ撮ろうと思うと、いくつかの葛藤が生じる。ここに記すのは、観光における撮影でいつも感じていること。
●撮影者は互いに、他人が写り込まないタイミング・構図を探っている。すぐ横に大勢いる中で撮った無人の情景とは一体何なのか。
●特有性の高いモチーフや体験の価値はそのまま写真の価値にはなり得ない。例えば目前の美しい庭園に惹かれてシャッターを切った際、それは「美しい写真」でなく「“美しい庭園”の写真」になってはいないか。
●同じ位置で同じ写真を撮るために並ぶなんてどうかしている。画像検索で大量にヒットするその写真を、なぜまた撮る必要があるのか。
●観光の記念であることを忘れてはいけない。旅情から切り離されたまなざしで撮っていないか。
01. 四条大橋 / 02-03.京セラ美術館 / 04-05. 延暦寺周辺 / 06-07. 高台寺 / 08.永観堂 / 09. 水路閣 / 10. 京阪電車 / 11-12. 京都市内地下道 / 13. ビジネスホテル / 14. 鴨川 / 15-18.京都河原町駅から八坂神社 / 19-21. 河井寛次郎記念館 / 22. 延暦寺周辺 / 23. 三千院 / 24-25. 奥比叡ドライブウェイ周辺 / 26-27. 行きの新幹線