血の轍: August 19, 2020

CONTEXT:

家族と接していて、もう忘れていたような過去の自分の嫌な部分を垣間見てしまうことがある。
それはとても嫌だけど、同じものを確かに自分も持っていると認めるざるを得ない。

親の敷いたレールに沿わないつもりがいつの間にか同じ轍を踏んでいる。
この事とは度々向き合わなくてはいけないと思っている。

☻家族写真は作り物感があって奇妙だなと思う。一度、無理やり家で家族と撮ってみたことがあるけどやはり不思議だったのを覚えている。
写真館の人に言われたであろうポーズや表情は素敵で、家族はひとつの素敵な関係性だと思う。ただ実際の家族はめちゃくちゃに厄介な事態になることも多い。その背と腹を表現するのにいろいろと迷った。
血(血管)らしさとして、線とグラデーションを用い、暗い色を背景にして奇妙な絵になった。

生命が始まってから今までのことも考えていたので、もっとぐにゃぐにゃな感じも想定していたけど身近な問題としてとらえ親の色が子にまざるという単純なものに落ち着いた。
(遺伝か環境か、家族についてのさまざまな社会問題について、などを扱ったものではない)
もっと広い意味での家族をテーマにしてもよかったなとも思う。

 

田中一光 資生堂の広告

 

キース・へリング「ウッドフル病院の外来診療のロビー壁画」1986

Via Art Nerd New York

 

パブロ・ピカソ「悲劇(海辺の貧しい家族)」 1903

 

フィンセント・ファン・ゴッホ「ジャガイモを食べる人々」1885

 

 

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