Masaaki Kuroiwa 霧のシューシ: November 01, 2020

CONTEXT:

作品を再現するためのガイドは、それ自体も美しいと思う。

建築物や家具の図面は緻密だし、料理のレシピはとても簡潔。
中でも楽譜は、音を記号(あのようなオタマジャクシ!)で記録するのだから感心してしまう。演奏する人によって解釈が変わるから100%再現できないし、作曲者の意図をどれくらい汲み取るかジャンルによって違うのも面白い。

今回、初めて記譜に挑戦してみたけれど、誰かへ手がかりを残すような行為がとても気に入った。

 

(楽曲について)
最近読んだ本の中でアルメニアは貧しくも美しい国だと記されていた。同時期にニュースでナゴルノ・カラバフ紛争のことが流れていて、気になってYoutubeで調べてみると、2年前のナゴルノ・カラバフを歩く映像が見つかった。
深い霧に覆われた街と戦痕を見て、なんとも言えず心にこみ上げるものがあり、それを音楽にしようと決めた。

ピアノを弾きながら楽曲を作り、楽譜にして、それを見ながら弾いてみる。
「譜面通りに」と思うほどミスタッチばかり、気づけば譜面を見ずに弾いていて…
弾く度に違う曲。