11. イメージのスクロール(街)あるいは、創作に関する態度について: November 17, 2020

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CONTEXT:
その1 「クラシックを演奏する」「古典落語を演じる」「レシピを元に料理する」→考えてみればそれは、個性や技術を抽出するようなところがある。「説明書を読んで立てたはずのイケアの棚がちょっと曲がっている」というのはちょっと違う話。
その2 他に抽出されるのは例えば態度とかだろうか。ジュリアン・オピーが自分の絵について「対象を単純化しているとかではなくて、対象に必要な要素を取り出している」みたいなことを言っていて共感した。それも態度みたいなことだろう。
その3 googlemapのストリートビューがおもしろい、全然知らない場所に住む人たちの生活に近づけて。世界のいろんな建物をスクショして、できるだけ誠実な態度で絵にしてみた。絵は絵でおもしろいけどストリートビューにあったおもしろさはどこかへ行ってしまった。
その4 住んでいる近所の建物が気づくと更地になっていたりしたとき、そこにあった建物が思い出せないことがよくある。なんとなく思い出せないとかじゃなくて全然思い出せないときがあって怖い。ちゃんと覚えている人もいるだろうし、その人にはこの横に長い絵も違って見えるんだろう。